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世界中の人々のより豊かな生活を実現するためのイノベーション

ヴィッキー・ビンドラ

MasterCardアジア/太平洋地域兼グローバル・アカウント プレジデント

世の中を見ると、世界の人口のほぼ半数の人々が、普通預金口座を持つなどの基本的な金融サービスを受けることができていません。こうした人々をどのように経済活動に巻き込んでいくことができるのかを考えるうえで、テクノロジー分野に従事している私たちMasterCardが一翼を担うことができます。現在では、モバイルテクノロジーやEコマースの発達により、これまで金融サービスが行き届かなかった場所や、高額で手が届かなかった人にも、金融サービスを提供できるようになりました。

金融サービスへの受け入れ(ファイナンシャル・インクルージョン:金融包摂)は、MasterCardの立場から見て重要な意味をもちます。それはファイナンシャル・インクルージョンが3つの異なる点において社会に恩恵をもたらすからです。

  • ファイナンシャル・インクルージョンは消費者に活力をもたらします。すでに膨大な数の人々が日常的にオンライン取引をしており、海外旅行をする人々の数も世界中で過去最高となっています。それにもかかわらず、成人労働年齢ののうち、いまだ25億人近くが、非銀行利用者です。
  • ファイナンシャル・インクルージョンは小売店に活力をもたらします。発展途上市場では、小売店の90%近くが、電子決済手段を持っていません。しかし、これらの小売店が世界のGDPの約40%を担っているのです。発展途上市場のほぼ70%の小売店が外部からの資金調達を必要としているにもかかわらず、それらを得られない状態にあります。
  • ファイナンシャル・インクルージョンは社会に活力をもたらします。「現金はタダ」という言葉をよく耳にしますが、それは間違っています。現金は、印刷、保管、取り扱い、輸送、警備に費用がかかり、その費用はGDPの0.8%から2%にも達します。現金の使用は、無駄、紛失、資金洗浄(マネーロンダリング)、脱税行為、その他の悪用に歯止めをかける事が難しいです。現金は非常に高額な費用がかかりますが、デジタル送金は不正や無駄を減らし、電子ペーパー証跡が作成できるため監視精度が高まります。

では、これらすべてにおけるMasterCardのポジションとは、どのようなものでしょうか。当社は、金融サービス分野におけるテクノロジー企業で、基本的に送金システムと、一方から他方にお金を移すための知見を提供しています。当社は、クレジットカードを発行しているのではなく、安全かつ確実な送金を可能にするテクノロジーとイノベーションを提供しているのです。

新興市場のニーズは、先進国市場のニーズとは大きく異なっており、これがイノベーションをもたらすきっかけとなることが分かっています。一つは、政府の社会給付金の支払いに、MasterCardのイノベーションと最先端のテクノロジーを活用することで、効率性を高め、社会に大きく貢献することができます。ここで、3つの事例をご紹介します。

  • MasterCardは、南アフリカ共和国の社会保障給付金の支給について、同国の社会保障庁と連携して取り組みました。同国政府は、現金を受け渡す場所が限られており、また、非常に非効率であるとの懸念を持っていました。そこでMasterCardは、生体認証機能付きキャッシュカードを開発しました。さらに、現地の小売店への端末の設置を推進し、生活必需品のカードでの購入を可能にしました。
  • インドのチャッティースガル州政府は、奨学金を現金で支給していましたが、学期が始まる前に、すでに大半のお金が使われていることが明らかになりました。そこで当社は、インド中央銀行と連携し、奨学金支給のための学生向けプリペイドカードの開発に取り組みました。同カードには、進学先の教育機関の授業料に奨学金の70%が使われるように設定したチップが組み込まれています。
  • 世界食糧計画(WFP)は、シリアの難民にお金を支給するか、または食料を配給するかを選択しなくてはいけませんでした。当社は、週単位でお金が支給されるチャージ機能付きカードの開発に取り組みました。その結果、人々はこのカードを使用して食料や生活必需品を現地の小売店から購入できるようになり、地域経済にも貢献しました。

開発途上地域におけるファイナンシャル・インクルージョンの取り組みは、すでに好影響をもたらしています。送金のみを見ても、毎年2億5,200万人の移民が送金を行っています。人口1人当たりの送金が10%増加するごとに、送金先の国の貧困率は3%低下します。さらに、これらの影響が社会に広がっていきます。

究極的にみて、テクノロジーおよび金融サービス分野の企業は、政府、社会組織、規制当局と連携する力を有しており、それによって、より多くの人々が金融システムに参画し、より大きな安心感を得られるようになります。このようにして、私たちは、世界中の人々のより豊かな生活を実現する力になれるのです。